小学校水泳指導

2日間小学校の水泳教室に行ってきました。
夏休みのこの時期は各学校で希望者に水泳教室をするところがありますね。
5年生以上か4年生以上が対象のことが多いのですが、今回は3年生から6年生まで。
小学校の授業には事前に話は聞いて行くのですが、どんな状態なのか実際に見るまではわかりません。児童たちの様子を見ながら指導することになります。
初日はクロールの腕の動きを中心に練習。後半の内容は5・6年生と3・4年生で違うものにしました。
記録会があるそうで、リレーに出る5・6年生は最後は別で練習しました。(こちらは学校の先生方が見ます。)

さて、2日目はリレーに出ない5・6年生と3・4年生を中心に指導の予定だったのですが(昨日そんな話をして帰ったと思うのですが…記憶ちがいかな)
3・4年生の苦手な児童数名を指導することになりました。
他の児童はひたすら泳ぐのと何メートル泳げるようになったかの記録測定。

それはそれで良いのですが、2日目の指導内容も考えてきてるんですけど…
1日目に腕の動かし方や動きづくりのドリル的なものを多くしたのは、フォームを固めるとかきれいにするとかいうねらいじゃないのですよ。
腕の正しい動かし方はこうです、覚えてください。はい、わかりました。って変わるものではないですからね。

自分の身体の操作性を高めること。これがねらいです。
腕をどう動かしているのかわからない
脚がどう動いているのかわからない
自分の身体がどうなっているのかわからない
そんな子ばかりです

クロールを上手にしたいとしても
平泳ぎやバタフライ、背泳ぎの動きなど、様々な動きを経験することで
水をつかむ感覚や腕を操作する感覚をつかむ
腕の動きに頼るのではなく、体全体、肩の関節をしっかり使った動かし方のコツをつかむ
肩がしっかり動けば、水と体を操作する感覚がわかれば、体をねらったようにコントロールできれば、クロールだろうがなんだろうができるようになります。
そこを無視して、クロールの動きはこうだから、この動きをひたすら練習して覚える。これが一般的な反復練習、丸暗記型の学習法です。

2日目にしようと思っていたのが、水中での体のコントロールです。
これは先ほどの身体操作性と近いものになります。
水の中は抵抗も浮力もあります。こどもによっては恐怖心を持っている子もいます。
浮く、沈む、呼吸
ある程度泳げても、手足をバタバタさせて何とか進んでいる状態の子が多いです。手足に力が入り、一生懸命に動かしているのだけど体は沈んでいく。
ボートの底に穴が開いて水が入ってきているのに、とにかくオールを漕いで何とかしようとしている状態に似ています。
泳法の手足の動きを覚えさせる前に、浮く・沈む、水中での体のコントロールができることが大事です。
自然にそれが身についていれば良いのですが、できていない子が多いと思います。
これは水泳だけでなく、そもそもの身体感覚・操作能力のなさに加えて、水泳指導においては早期からビート板や浮き具に頼って泳法を覚えさせることばかりに偏っているからのように感じます。

1日目で色々な動きや感覚を体感させてから、2日目に「沈む・浮く」体のコントロールのコツをつかむ。
そうすることで1日目にした動きが生きてくる、予定だったのです。145.png

力を抜いて浮ける
余計な力を入れずに浮いて姿勢が安定することで、手足も思ったように動かせます。
体が沈みながら手足をバタバタさせて進むような泳ぎでは、背骨や肩甲骨、骨盤の動きや捻りと手足の動きがマッチした体の使い方、軸のある動きはできないでしょう。
沈まない、浮くことに力を使わずに、力はすべて推進力のために使う。
抵抗は小さく・推進力を大きく。
これが原則であると思います。

ちょいと残念な面もあったのですが、泳げない子とずっと一緒に練習させてもらえたことは非常に良かったです。
やはり全体指導では一人ひとりを見ることが難しいですし、なかなか手が回りません。
少人数でも、体を支えたり手足を持ったりなどの補助をずっとするような指導はしないのですが、その子のペースに合わせて課題や練習法を考え取り組めるのは大事ですね。
自分としても非常に勉強になりました。
この夏の水泳指導に活かしていこうと思います。

高橋

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by hpf-tom | 2017-07-27 00:32 | 2017年度 | Comments(0)