現代のこどもへの運動指導

こどもの身体がおかしい
運動ができない、体力の低下
これは間違いなく問題なのですが

だから
小さい時からたくさん運動させましょう
たくさん走らせたら足が速くなりますよ
跳び箱も練習させたらこんなに跳べますよ
スポーツも早くからさせた方が上手になりますよ

小学校の体育がダメ
運動量が少なすぎる
もっと走らせろ、体操させろ
昔はもっとやっていた

といった考え方で解決するのか

運動が苦手、スポーツが下手、動きがぎこちない、不器用
体力運動能力がないのはなぜなのか
早くから鍛えれば、何度も練習すれば、厳しくすれば良くなるものなのか
ひと昔前と最近のこどもの違いは?

昔と現代の生活様式の違い
そうじ、洗濯、炊飯、風呂
ほうき、ちりとり、ぞうきんがけ…から掃除機に
洗濯機、炊飯器、風呂は自動、トイレも自動
遊びは?外?
山の中、草むらの中、川、石、坂、木などの環境
相撲、チャンバラ、メンコ、コマ回し、竹とんぼ
今はもう昔遊び?でする程度?

スポーツができる体・技能がある程度できていたのが昔
今はできる状態でないのに、早くから野球、早くからサッカー、しかもそればかり

先日話した方は、息子さんの野球部について
「野球もそうなんですけど、走るのが全然。走れないし、フォームもおかしい」

足が遅い、走り方がおかしい
「姿勢を良くして」
「腕振りは肘を背中に引いて」
「膝を前にまっすぐに上げて」
「脚を伸ばしてしっかり地面を蹴って」
…できないのはなぜなのか

背中が丸まって肩甲骨が使えていない
骨盤周りの筋肉が使えていない
足はアーチがつぶれて地面を押せていない

それは
ズリバイする時に
肩甲骨周辺をしっかり使って肩腕を動かさなかったから
股関節をしっかり使って脚を動かさなかったから
脚で床を押して進む時に親指をしっかり使って押せなかったから
ハイハイでも
手を着いて体を支える
手足の協調した動き
顔をあげて周りを見る首の動き、視覚の発達
前後方向へのバランス、平衡感覚
足指の発達

走る前、歩く前の這う動作
ズリバイ・ハイハイの動きで体の使い方を学習し、身体機能を高める
寝返りもしかり
首、肩、骨盤、背骨、足、すべてが繋がった動き

それらが充分にできていないから、身体がうまく使えない
だから運動もうまくできない
できないところがあるのなら、前の段階に戻ってやり直し
だからハイハイ、だから寝返りなのです。

寝返りをする時期、ハイハイする時期には
片側からしか寝返りしない
ハイハイの動きがおかしい
うつ伏せが苦手
飲み方、食べ方の問題等がある場合も

首や肩の筋に緊張があって思ったように動けない
感覚の入力がうまくできない
普段の姿勢、抱っこや哺乳の体勢
口や舌の働き、口腔機能の発達
それらの原因をどうしたら改善できるか
「身体調和支援」のような運動発達を促す方法が大切であると考えます。

こどもの体力運動能力の問題
身体・運動だけでなく、いろいろな要因
口腔や栄養なども強く関連します。
それぞれにある原因を考え改善することが重要です。

スポーツが上手になりたいという時
そのための土台となる身体や技能、基礎的運動能力が必要ですが
それらがない子がほとんどです。
日常生活や遊びの中でさまざまな身体動作や感覚を経験し、基礎的な運動スキルを身につけていれば、スポーツへの取り組みへも適応できるでしょうが
それがない状態でスポーツをする、さらに早期に専門特化することは、短期的にも長期的にも問題となると思います。
現代のこどもたちへの運動指導では、その土台をつくることが必要なのです。

◎寝返り、ハイハイをはじめ、足のダイナミックアーチ、さらには顎のエクササイズ
「ナチュラリゼーション」の松本先生ブログはこちら


トレーニングの理論や方法など、まるっと公開されています。凄い。

◎町村先生の「身体調和支援」のホームページはこちら


こちらも素晴らしいです。
鹿屋・大隅でも早く講演に来てもらわねば。こどもに関わる職業の方は必聴です。
自治体でも子育て支援や母子保健の予算は、町村先生を呼ぶのに是非とも使って欲しいものです。

高橋

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by hpf-tom | 2017-08-09 00:40 | つぶやき2017年 | Comments(0)