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さかあがり偏重

逆上がりができない
で、逆上がりの練習を何回も何回もする
でもなかなかできるようにならない
たくさん練習してやっとできるようになる
それは意味のあることだと思う。

ただ、何回もやってできないのって
逆上がりができる(身体能力・感覚)状態になっていないのだから
逆上がりの練習だけしないで
他の運動をして逆上がりにつながる能力育てたほうが良いんじゃないか

ぶら下がる力
引きつける力
平衡感覚
身体のイメージと回転する感覚
手足の協調性
腕が伸びない運動制御

こどもが「逆上がりができない」のが問題ではなく
「逆上がりを学習するのが難しい」状態にあるのが問題だと思う。

鉄棒でいろいろな動きをすることももちろん必要。
たくさんしたら良いんだけど
逆上がりの練習自体を繰り返すことが、こどもの能力を伸ばすのに重要か
早くできるようになるのに本当につながるのか

大事なのは運動能力・学習能力が伸びることなのに
逆上がりが「できる」ことがとにかく大事になっているように思う。
できない→悪い・失敗
できる→良い・成功
体力向上のために、鉄棒を毎日しています、全員逆上がりできます。
逆上がりができるようになりました=体力・運動能力が高いです
だから逆上がりたくさん練習して、早くできるようになったほうがいいんです!みたいな

「逆上がり?かんたん!ちょっとやったらできたよ」というところまで
運動能力が育って、そこから逆上がりを学習するのが良いと思う。
なのでそれまでの、あそび、運動、身体の育ちが大事なのです。

赤ちゃんが早く歩けるようになった方が良いから
歩く感覚を覚えさせるために
これをつかんで押すと歩く動きに近づきます
脚にこれをつけると動きを覚えます
そんな器具やら装具やらあってもいらない
歩くまでの過程が大事
それまでの動きが必要
それによって発達していく

だから逆上がりの補助板
(坂になっている板ですね。学校の鉄棒のところに1台置いてあるヤツ)
あれはいらないです。

ベルトとか練習器具とか
考えた方もつくった方もとても凄い
それで早くできるようになって喜ぶ人もいる

ただ、なんというか、
そんなに逆上がりばかりを重視しなくても…と思うのです。
逆上がりができないのは大問題
それによって運動が嫌いになる子、自信をなくす子もいる
とかって
逆上がりやれ~やれ~
できないとダメ~って思っている大人のせいのような気がする

できなくても良いでしょ、逆上がり。
他にもたくさん技あるし。
他の技もけっこう楽しい。
鉄棒嫌いでも、苦手でも、良いでしょ。
他にもたくさん運動あるし
得意不得意は人それぞれ
運動嫌いでも、他に好きなこと、夢中になることがあれば素晴らしいと思う。

まあ運動は大切ですけどね
鉄棒、練習たくさんしたのに、手が痛いのにがんばったのに…
できなかったらそれは落ち込んだり、嫌になったりするでしょう。
キツイ経験するのも役に立つかもしれないけど、それは鉄棒でなくても良い。

「逆上がりできない」っていうときに
できないから練習しないといけない、のではなくて
できるようになる過程に意味がある
他の運動して必要な能力が伸びればできる
そのうち自然にできますよという楽観的な視点
今できる・できないにこだわるのではなく
長期的な視点からどうか?というところも。
逆上がりの練習しないで逆上がりが上手くなるのが大事だと思うのです。
 高橋

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by hpf-tom | 2016-07-31 02:14 | カテゴリなし | Comments(0)

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