中学校トレーニング(たくましいかごしまっ子育成推進事業)
2017年 01月 19日
県の「たくましいかごしまっ子育成推進事業」による依頼をいただいて
先日1月14日は中学校での指導に行ってきました。
部活動生に「体幹部をしっかり使うトレーニングを」という要望でした。
コアトレーニング、体幹トレーニング、スタビライゼーション、、色々な名前のものがありますが
股関節周辺や腹部・背部の筋肉の強化、バランスのトレーニング
体を支えて、体幹の筋肉を使って、バランスをとって…ここの筋肉が弱いよ、次はこの種目で…
これらはほとんどしません。
体幹の筋肉や機能はもちろん大事です
動きのバランスや筋のバランス、関節の安定性も
弱くなっている筋や働いていない筋に刺激を入れる、痛みや怪我、動きの改善、大事でしょう。
しかし、そもそもなぜ体幹が「使えない」のか
なぜその筋肉がきちんと働かなくなったのか
なぜその関節の動きが悪くなったのか
なぜその動き、身体の状態になったのか
どうしたら改善できるのか
どんな動きをしたら良いのか
スポーツの動き、投げる、走る、跳ぶ、人間の動き
これらがどのように発達していくのか、どうやって身につけていくのか
根本的なところから動きを変えていくことをしないと
スポーツの動作、パフォーマンスも大きく変わらないと思います。
自分の身体を動かす、動きの学習をやり直す
そのための寝返りや這う動き、平衡感覚や様々な感覚への運動なのです。
ですので今回は背骨、肩甲骨、骨盤、この動きをしっかりとすること
これを中心にとも思ったのですが、その前に「足」をした方が良いのでは?
その方がトレーニングへの理解、今後の取り組みにもつながるのではと考えて行きました。
始まる前に少し生徒さんの動きを見る時間があったので、やはり足からしよう、と決めました。
(錦コオ教室に来ていたバレー部の二人の姿も見られたので良かったです。気になるところもありましたが、今日は指導しないのです…)
足から骨盤、背骨
手から肩、背中それと首
全身つなげていって
いかに自分の身体を使えていないか
そして使えるようになったらどう変わるか
ここを実感し理解してもらえるように
弱いから筋力をつけよう
足らないから何か加えようではなく
今ある自分の身体・能力を引き出し、上手に使えるようにすること
それがねらい
ただ時間的に足だけで終わるかな…と
でも全部をさらっとするより、できるところまでしっかりした方が間違いなく良い
まず、しゃがむ、前屈、つま先立ち、基本的なチェック
動きの確認と、どこの関節や筋肉が動きに関わるか考えながら
自分の身体を知ることと、トレーニング前後の評価、変化を確認すること。
見えるところだけでなく、身体への意識、動きの感覚、動きがどう変わったか
それらをしっかり感じることが大事と話しながら進めました。
脚が動く時の、骨盤の動きや膝の向きなど、動きながら考える。自分の身体を触りながら、人の動きも見ながら。
土台である足がどう動いてほしいか、しっかりと力が伝わる、負担がかからず怪我をしにくい動きは?
足のトレーニングは、松本さんの「ダイナミックアーチ」http://ameblo.jp/matsujun-sekkotsuin/entry-12142447779.html
カーフレイズやランジの動きもしましたが、足のアライメント、荷重のポイント、指の背屈
これらがきちんとできるように、ポイントが理解できるように時間をかけました。
さて、チェック
「あれ?しゃがめる」
「(前屈で)手がとどく!」と驚きの声と表情
ストレッチしていないのに
足を「グッ」としていただけ(と言ったら、まあそうかも)なのに
今の足の状態、今の動きの感覚でジャンプしてみる、スキップしてみる、走ってみる
アーチで跳ねる、跳ねる、跳ねる、この感覚を忘れないように。靴を履いても。
なぜこの運動をするのか
どこがポイントか、何に気をつけるのか、それはなぜなのか
今日トレーニング指導を受けて
よくなった、いいトレーニングだった、でもそれで終わり。
いろいろなメニューを教わっても、やり方を覚えても
次の日からしない、変わらない。
それでは意味がないと思うので
ただやり方を教えるのではなく
やってみてどうだった?自分の動きがどう変わった?しっかり体感、納得してもらうこと
何のためにするのか、どこがポイントか?考えてもらうのは、明日から自分たちでできるようにするため
言われたことややり方など、全ては覚えていないし、忘れてしまうもの
でも「足の指が大事だったよな、自分の足どうなっているかな、どういう風に動かすと良かったんだっけな」
そういったことに意識がいき、身体やトレーニングに関心を持ち、どうしたらよいか考えるようになれば、必ず良い方向に向かう、役に立つと思うのです。
「こんにちは!」を4回、5回も言いに来る子を筆頭に、朗らかな生徒たちでした。
前半はワイワイ言いながらしていましたが、最後の方には皆真剣な表情でした。
どれだけ伝わったかな~活かしてくれると嬉しいです。
しかし案の定、足だけで終わったので、せめてもうちょっと…考えよう。
また、それぞれの指の向き、曲がり、足の状態など、個別の課題にもっと対応できるように
ダイナミックアーチ自体もまだまだなので、相手に合わせて指導できるようにしていきたいと思います。
ありがとうございました。
高橋
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by hpf-tom
| 2017-01-19 23:17
| 28年度
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