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2023年度 お礼・振り返り
2024年 03月 31日
昨日で2023年度の教室が終了しました。 本年度も教室にご参加くださいましてありがとうございました。
鹿屋市でのトムトムプロジェクトを含めるともう少し前からなのですが、コオーディネーション運動教室を志布志・肝付・錦江町でも始めたのが2015年でした。最初の体験教室の時に小学2年生だった子は高校2年生になり、妹さんの迎えにお父さんと一緒に来てくれることがあります。
少し前に保健センターへ仕事に行った時には、卒業生が看護学校の実習で来ていたので偶然会うことができました。
中学生になっても教室にずっと通ってくれていた子は、鹿児島の高校に挑戦し見事合格でしたので、春からは海を渡った新しい環境での生活です。
皆さんそれぞれ立派に成長されていて嬉しい限りです。
一般的に「コオーディネーショントレーニング」といわれても何だかよくわからないものだと思います。
・学ぶ力を高める
・動きと神経系の発育発達
・固定化、特化、早熟化を避ける
・主体性、創造性を大切に
といったことを考えてしていますが、こどもの成長発達はわかりやすい成果だけで測れるものではありません。
足が何秒速くなる、体力テストの成績が上がる、テストが何点上がる、英検何級とれる。
これらのようなものを目標や成果の指標にすることは何も問題ありません。
しかし学ぶ力=偏差値・成績のみ、学力を高める目的と手段が逆になっているような教育を目にすることがあります。
この体操をすると逆上がりができるようになります!というとなんだかすごいような気がしますが、どうして逆上がりをするのか、どのように逆上がりに取り組むのか、何のための逆上がり・体育なのか考えなくてはいけません。
こどもに対しても成果主義的な評価・考え方がある一方で、この教室に参加してくださるのは、こどもの運動・あそびに理解がある方々だと思っています。
運動よりも勉強(国語、算数…)、運動やあそび、体育はどちかかというと後回しにされがちです。
しかし、こどもの成長発達、身体的・情緒的・知的発達や社会性の発達において、身体を動かすこと、あそぶことは必要不可欠で重要なものです。
教室に来てくださった理由は
のびのび楽しく身体を動かしてほしい
少しでも運動が上手になってもらいたい
あるいは運動が苦手で、発達やリハビリの先生から紹介されてという方
などさまざまだと思います。
「あなたたちは時間とお金をかけて運動しに来ている。運動はあまりできなくても将来別に困りはしない。それでもあなたたちのお父さんお母さんは、みんなに運動上手になってほしいから・楽しく運動してほしいから・あるいは教室に行きたいという希望を尊重して行かせてくれている。送り迎えもして、年間で4万円、6万円かけている。それだけお金があったらみんなは好きなものを買えるかもしれないし美味しいものを食べてもいいかもしれない。でも運動が大切だから価値があるからと考えてみんなのことを教室に通わせてくれている。これはすごくありがたいことなんだよ。」
こどもたちに話すことがあります。大切なこどもの貴重な時間をつかっていただき本当にありがとうございます。
ここ数年は、学校だけでなく社会全体が、人と会うな・しゃべるな・外に出るな・遊ぶな・集まるな…というような状態でした。特にこどもたちにとっては大切なコミュニケーションが制限され、いまだに問題があるように感じています。
昔は学校から帰ったら友達と遊ぶ、休みの日も友達と遊ぶ、というのは何でもないことのように思っていましたが、現代はこれらの時間や中身が大きく変化してきています。
今後とも引き続き
運動を通して身体と心を育てること、学ぶ力を高めること
こどもの主体性を大切に、楽しい・豊かな体験ができるように
取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

by hpf-tom
| 2024-03-31 12:26
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